女番長
真希side
最近、滝沢の様子が変だと思うようになった。
あたしの所に来ても、口数が減った気がするし、何より、元気がない。
あたしは勇気を振り絞って、聞いてみることにした。
「なぁ滝沢、最近何かあった?」
滝沢は少し驚いた顔をしたが、すぐにフッと笑うと、少しずつ話し始めた。
「ふーん。そんなことがあったんや。」
全部聞き終わって、あたしは滝沢に説教をした。
「それは滝沢が悪いな。あんたさ、仲間のこともちょっとは構ってやりーや。」
「やっぱり俺が悪い?」
「うん。」
「はぁー…。」
コツン
滝沢は、ため息を吐きながら、あたしの肩に頭を置いた。
ドキンッ
あれ?何やろ?
何ドキンッって
こんなん初めて
それから二週間がたち、あたしらは、お互い相談する仲になってた。