女番長
「ヤキモチ妬いてくれてるん?」
「えっ!?」
「冗談!そんなわけないよな。」
「…てますよ。」
「えっ?」
「いえ!何でもないです。それより、よかったです。うまくいってくれて。」
「達也…。ありがとう。」
あたしは、心の底からお礼を言った。
「真希さん、みんなに言うんでしょ?」
「うん。行ってくる。」
そう言ってあたしは部屋を出る。
この時、達也が泣いていることに気づかずに…
「みんな!ちょっと来てくれる?」
みんなが、あたしの前に集まってくる。
「ちょっと、みんなに聞いてほしい。」
「何ですか?」
「実は…滝沢龍と、付き合うことになった!」
『えっ?』
みんなが驚いていた。
「ごめん。最低って思われても、おかしくないよな。」
すると全員が、あたしに『おめでとうございます!』って言ってくれた。
「真希さんの幸せが、俺らの幸せですから!」
その言葉に、あたしは涙がでた。
「みんな…うっ…ありがとう。」
あたし、みんなと出会えて本間よかった。
みんなと馬鹿やってきて、本間よかった。
みんなには、言っても言っても言いきれへんぐらいの"ありがとう"が、あたしの心の中にある。
この気持ち、みんなに届いてくれてたらいいな。