女番長
龍の家に行く途中、あたしは考え事をしていた。
一年近く通ってない学校…。
そろそろ、顔を出してみようかと考えてた。
まぁ留年決定だと思うけど…。
そんなことを考えてると、あっという間に着いてしまった。
ピンポーン
ガチャッ
「よう真希!上がれよ。」
「おじゃまします。」
あたしは龍の家に上がって、龍の部屋に案内される。
「ここで待ってて。俺飲むもん持って行くから。」
「うん。」
初めて足を踏み入れる龍の部屋。
龍の部屋は意外にも片付いてて、あたしはソファーに腰を下ろした。
「お待たせ。」
「ありがとう。」
龍もあたしの隣に腰を下ろす。
龍の部屋を一周グルッと見回すと、龍の机の上にあるアルバムに目がついた。
「龍…、このアルバム見てもいい?」
「えっ?あっ、いいよ。」
あたしはアルバムをめくっていく。
そこには、龍がいろんな女の人と笑顔で写る姿があった。
その写真を見てると、なぜか胸が痛かった。