女番長


「遊びでもよかった…。龍のそばに、ただいたいだけだったの。」


美紀ちゃんの顔は、本当に大切な人を想っている顔だった。


「美紀ちゃん、あたしもそれは一緒やから。龍のそばに、ずっといたいから。」


すると、美紀ちゃんはあたしをキッと睨みつけた。



「私はあなたを許さない…!私があなたに龍をとられたように、私もあなたから龍を奪い返してやる!」


そう言って、美紀ちゃんは屋上から去っていった。




< 60 / 192 >

この作品をシェア

pagetop