女番長
「寒っ!」
達也と別れて1年がたって、季節は寒い冬に変わり…
あたし達は、もうじき高校2年生になろうとしていた。
あれから達也とも、普通に仲間として過ごしてる。
龍は…………
この町にいるんかさえ、分からへん。
達也とのデートの時以来、全く見なくなった。
あたしは今、毎日学校に行ってる。
龍………
もしもまだ、あたしのこと想ってくれてるんやったら……
あたしを迎えにきてよ……
あたしを…龍のものにしてよ……
なぁ、龍………
こんなふうに、いつも心の中で龍に呼びかけてるのに…
来てくれるどころか、全く姿さえも見なくなった…。
どうしたら龍に
会えるかな?