女番長

今日は、早く目が覚めて、用意してから、窓から空を眺めてた。

すると、達也が部屋に入ってきた。

｢よう、みんな起きたか？｣

｢今みんな、用意してます。｣

｢そうか。｣


それから少し沈黙をおいて、あたしは達也に話しかけた。

｢今日は、天気がいいな。｣｢はい。｣

｢よしっ！行くか。｣


いつものように部屋を出る。

みんなの所に行くと、全員揃っているようだった。

『真希さん、おはようございます。』

｢おはよ。みんな揃ってるな。今日は、とうとうあたしらが一番に立つ日や！あたしは、負ける気なんかさらさらないし、勝つ気やから。｣

『はい!!』

｢でも、怪我だけは気をつけろよ！無理やって思ったら、やらんくていいから。無理だけは、してほしくない。｣

『はい!!』

｢じゃあ、行くか。｣

あたしは立ち上がって、歩き出す。


この時は、絶対勝って、みんなに楽をさせてやりたいと思うだけやった。


でもこの戦いは、まだ、はじめの一歩にしかすぎひんかった。


そんなこと、この時はまだ、知るはずもなかったんやけど…