女番長
「おっはよー!」
いつものように、加奈が校門の前で挨拶をしてきた。
「おはよ。」
この日はなぜか、嫌な予感がしてた。
ガラッ
「みんなおはよー!」
あたしと加奈は教室に入って、自分の席につく。
学校に着いた今、嫌な予感は増してた。
怖くて一人でいられへんくて、あたしはなるべく加奈と一緒にいるようにした。
「これでHRを終わる。」
「礼!」
終わってしまった。
とうとう学校が終わって、放課後…。
あたしは、加奈に一緒に帰ろうって誘ったけど、今日はバイトやって言って、先に帰ってしまった。
誰もいいひん学校に残るのも怖いし、あたしも早く帰ることにした。
校門を出て、制服を着た生徒であふれかえった道を歩きだす。
でもやっぱり怖くて、なるべく大きな道を歩いた。