パパと半年の記録
再び炎天下に出て、やっと着いた病院。
行き方は覚えている。
と思い五階まで上がったまでは良かった。
「あれ?どっちだっけ?ってか女の人の名前書いてあるよ。まさか場所違う?女と男って場所違うよね?」
「愛ちゃん、ちゃんと昨日見て来なかったの?」
「いや、大丈夫かなと思ったんだよ」
あたしと悠は一度一階まで降りた。
「ヤバいアイス溶けちゃう」
「愛ちゃんが見てこないのがいけないんでしょ。」
「そんな事今言ったってしょうがないじゃん」
「誰かに聞けばいいじゃん」
「あたしは聞けない。あんた聞ける?」
「うん」
「えー、でも誰に聞くんだよ…」
あたし達はふらふらとさまよい、ダメもとで仕事中のママに電話したがやっぱり繋がらなくて、やっぱりパパも電話には出なかった。
「でもエレベーターってここにしかないから場所はまちがってないよ、愛ちゃん」
「じゃあもう一回五階まで行こ」
再び五階まで上がり、もう一度昨日を思い出しながら進んだ。