パパと半年の記録



「絶対あってると思うんだけど…あ、男の人の名前あるじゃん!やっぱあってるんだよ」



「もー、愛ちゃんがちゃんと部屋番号みないから迷ったんだよ」


「いいじゃん、ほら。ちゃんと着いた」







閉められていたカーテンをそっと開ける。







「パパ」





小さな声だったけれど、こちらに背を向けていたパパは直ぐに振り返ってくれた。








「おお」


「やっほー」


「また何をいっぱい買ってきたぁ?」


「えー、アイスとゼリーと、あとプリン。パパも食べれるかなーって」


「お、ありがとう」





パパの好きなスーパーカップのバニラ。



パパはずっとご飯が食べれなくて、家にいる時も良くてうどんや素麺などの食べやすいもの。それも食べれない時はアイスやゼリーばっか食べてた。







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