パパと半年の記録



「これならパパも食べれるでしょ?」




三人でベッドに並んでアイスを食べた。
狭いベッドで三人座ると狭くて暑かったけど、何か幸せだった。












「パパ怖い?」


「怖いよー」


「えー?」


「怖いのー?」



「手遅れです」





パパは冗談めかして言って、その言い方が面白くて悠と笑った。










それからパパに1000円お小遣い貰って売店に行った。きっちり940円使った。








「またよーさん買って来てぇ」




あたしたちを見たパパは呆れたように言いながらも笑っていた。







売店で買ったお菓子を食べ、パンを食べ出したあたしにパパは言った。





「本当に愛の食欲はすごいなぁ…」


「パパは食べれないのにねー。食欲分けてあげたいよ」


「本当になぁ。その半分でいいから欲しいわ」








そんな冗談をとばしながら、あたし達三人は和やかに午後を過ごした。







< 14 / 51 >

この作品をシェア

pagetop