パパと半年の記録
「これならパパも食べれるでしょ?」
三人でベッドに並んでアイスを食べた。
狭いベッドで三人座ると狭くて暑かったけど、何か幸せだった。
「パパ怖い?」
「怖いよー」
「えー?」
「怖いのー?」
「手遅れです」
パパは冗談めかして言って、その言い方が面白くて悠と笑った。
それからパパに1000円お小遣い貰って売店に行った。きっちり940円使った。
「またよーさん買って来てぇ」
あたしたちを見たパパは呆れたように言いながらも笑っていた。
売店で買ったお菓子を食べ、パンを食べ出したあたしにパパは言った。
「本当に愛の食欲はすごいなぁ…」
「パパは食べれないのにねー。食欲分けてあげたいよ」
「本当になぁ。その半分でいいから欲しいわ」
そんな冗談をとばしながら、あたし達三人は和やかに午後を過ごした。