パパと半年の記録
一度零れたら、もう止められなかった。
泣いたら駄目だって分かってた。
だって一番泣きたいのはパパだから。
そんなの分かってる。でも、我慢なんて出来なかった。
「大丈夫だから」
ママはあたしの頬をその手で挟んだ。
「ありがとね」
パパはあたしの頭を軽く叩いた。
その温かさが辛かった。
想像もしてなかった。
この温もりを失うかもしれない恐怖…
嫌なことばかりが頭を過ぎった…
メニュー