パパと半年の記録
パパが、パパの布団に突っ伏すあたしを見かねて、「もう休ませてやれ」と言った。美味しい物でも食べて帰りなさいって言ったけど、とてもそんな気分じゃなかった。
車の中で、ママは言った。
「愛が悲しいのは分かるけど、本当に悲しいのはパパなんだから」
「分かってるよッ!でもさぁッ…」
まだ涙はとまらないくて声は震えて、しかも鼻も詰まってさらに声が変だった。
「うん。泣けちゃうよね」
「……だってッ…
癌だよッッ?!」
悲しくて哀しくて
まるで一気にパパが遠くに行ってしまったようだった─────