一男三女物語
空巣
宗一郎は学校から帰って驚いた。

タンスも物入れもすべてが引き出されグチャグチャになっていた。

「もしもし、真紀姉ちゃん家がグチャグチャになってるんだけど？」

宗一郎は真紀の携帯電話に電話をかけた。

「はぁ？宗一郎？あをまり散らかさないでよ！掃除大変なんだから！」

「違うよ？タンスも本棚も全部引き出されてるんだけど？」

「えぇ〜すぐ帰るからそのままにしてて！」

真紀はやっと宗一郎が言っていることがわかった。要するに泥棒が入ったってことね？

２０分ぐらいして真紀が帰ってきた。

「すぐ１１０番しなきゃ！」

そう言って警察に電話をかけた。その後、亜紀と早紀に電話で空巣が入ったことを伝えた。

１０分ぐらいで刑事が二人と鑑識らしき人が三人と制服を着た警官が三人やってきた。

「何か盗られた物はありますか？」

若いけっこうイケメンの刑事が聞いてきた。

「まだ、そのままの状態がいいかと思って確認してませんが？」

「わかりました。ちょっと金目の物だけ確認してください。」

刑事はそう言うと真紀に盗難物を確認させた。
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表紙・目次

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