一男三女物語
「やった〜おねえちゃん!ありがとう!こんな賢い姉を持って幸せよ〜今度いつデートしようかな〜」

早紀はうれしくてたまらない。

「ところで、お姉ちゃん谷崎さんとはもう会わないの?」

「それが……」

「それが、どうしたの?」

「明日の夜デートの約束しちゃった。これ見て?」

そういって携帯を見せた。そこには谷崎の携帯番号が表示されていた。

「はぁ?いつのまに?」

「さっき早紀が田辺さんを玄関に迎えに行っているスキを見て」

「ずる〜い!いいな〜」

そこに宗一郎が帰ってきた。

「ただいま!お腹空いたよ!今夜の夕ご飯何?」

すると真紀が……

「まこちゃん!」

完全に目が泳いでいる。

「早紀ねえちゃん!真紀姉ちゃんどうかしたの?」

すると早紀が……

「しゅんちゃん」

早紀も目が泳いでいる。

「亜紀姉ちゃん!この二人ちょとおかしいよ!」

「しょうがないよ!病気なんだから」

亜紀と宗一郎はあきれて言葉が出なかった。
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