一男三女物語
宗一郎は待ちくたびれてソファーに眠ってしまった。真紀は宗一郎に毛布を掛けると自分もそのまま寝てしまった。


結局五郎は、朝まで帰らず四人を不安が襲った。

「どうしちゃたんだろうね?亜紀、あと一回携帯かけてみて!」

亜紀が五郎の携帯に電話をかけたがやっぱりつながらない。

「みんなちゃんと学校に行くのよ」

真紀はみんなを送り出すと自分も大学へ向かった。
大学に着くと五郎の会社に電話をかけてみたが、やはり出勤していない。

「ママ!パパが帰って来ないんだけど?」

真紀は母親にも電話をかけてみた。

「おかしいわね〜?どこいっちゃったんだろうね?」

「ママ!心当たりを当たってみて!私、今から大事な講義があるのよ!」

「わかったわ!知り合いに電話してみるわ」

そう言って電話を切った。
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