一男三女物語
真紀の携帯が鳴った。

「はい!小野です。」

「小野真紀さんの携帯でしょうか?」

「はいそうです。」

「高柳署の田辺ですが、実は、宗一郎君が何者かに連れ去られそうになりまして今、署で保護しております。」

「ええ…どういうことですか?」

「詳しいことは署の方でお話しますので…」

「わかりました。すぐ行きます。」

「何で宗一郎が?」

真紀は独り言を言いながらいちもくさんに高柳署へ向かった。
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