一男三女物語
「それは、ご心配でしょう」

「実は主人がニューヨークを発つ時、もし私の身に何かあったらこれを警察に渡してくれと言って荷物を預かっているんですが?」

青山は、しばらく無言でいたが……

「そうですか?それでは、それを警察に渡されるつもりですか?」

「それでどうしたものか悩んでおります。もし、主人のことで何かわかりましたらすぐお知らせください。よろしくお願いします。」

「わかりました。よろしければ奥様の連絡先を教えてください。」

祥子は携帯番号を教えて電話を切った。
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