一男三女物語
祥子は自分の冷静さに自分で驚いた。

「計画通りだわ」

そう言うと田辺のいるリビングのソファーに座った。

「すみません?電話が入ってしまって」

「奥さん!」

田辺が真剣な顔で祥子を見た。

「はい!」

「正直に言ってください。何かあったんですね?」

「いいえ!」

「奥さん!相手は、計り知れない金と権力を持っています。五人で戦うのは危険です。」

田辺は、額にシワをよせて真剣な目をして言った。

「ママ!やっぱり田辺さんの言う通り警察の力を借りなければ無理よ!」

と早紀が田辺の顔を見て言った。

「私もそう思うわ!」

亜紀も真紀も同調した。

宗一郎は意味がわからず五人の会話に入れずにいた。
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