一男三女物語

「わかったわ！お話します。今日の昼、電話で青山秘書にいかにも主人から大事な物を預かっていて、主人の身に何かあればそれを警察に渡すようにって言われてるって言ったの！」

「やっはりそうですか？」

「それで今、電話で取引しようって？」

「相手も相当焦ってるわね？松川大臣も俺の仕業だと言ってるのも一緒だよね？」

と亜紀がなにくわぬ顔をして言った

「その通りだね！他に何か言ってませんでしたか？」

「取引の時間と場所はまた連絡すると…あぁ〜それから大事なことを忘れてたわ！」

「何ですか？」

「CDよ！CDなのよ相手が必死に探しているのは？」

「CDですか？」

「はい！相手がそう言ったのよ！」

「わかりました。私は今から署に帰って誘拐事件として非公開捜査に入るよう上と協議します。それで、みなさんは、そのCDを探してみてください。」

「じゃ急ぎますので！」

そう言って田辺は署へ帰って行った。