一男三女物語
「いいですか!犯人を逮捕するには、身の代金、今度の場合は物ですが、それを渡す時が一番です。ただ、人質の生命が第一優先です。犯人がどういった形で要求してくるかわかりません?一番多いケースは、誰か一人を指名して場所と時間を指定してくるケースです。」

「その場合どうしたらいいのでしょうか?」

祥子が心配そうな顔をして聞いた。

「犯人が複数なのか一人なのかで対応が変わってきますが今のところ犯人からの連絡を待つしかありませんね?」

そう言ってパソコンをセットした。

「ところでCDは何処にあるんでしょえね?見付けないと取引できませんね?」

田辺もいろいろ考えたが思いつかない。

時計の針は午前1時を回っていた。

「みなさん!もう、休んでください。」

田辺がそう言った時は宗一郎はソファーの上で夢の中だた。その後、田辺を残して二人の刑事は勝手口から帰っていった。

五人は各自の部屋で休むことになったが、早紀だけは、田辺から離れようとしなかった。
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