一男三女物語
祥子は家に帰るとソファーに座り肩を落とした。

「みんなごめんなさい。私、どうしていいかわからないわ」

「ママのせいじゃないよ!」

真紀が祥子を慰めた。

「そうよ!パパはきっと帰ってくるわよ」

早紀が真紀に同調した。

「たぶん!今夜帰ってくるわよ!私の判断が間違っていなければ!」

亜紀が自信気に言った。

「亜紀!それどういうことよ!」

「松川大臣と直接取引したの!」

「はぁ?」

その時、玄関のチャイムが鳴った。

「もうしわけありません!田辺です。」

田辺は家の中に入ると…

「すみません!僕がふがいないばかり犯人を取り逃がしてしまいました。何と言ってお詫びしていいか?」

「田辺さんのせいじゃないわ!」

早紀が田辺をかばうように言った。

「そうよ!田辺さんは、何も悪くないわ!」

祥子も同調した。

そこへ田辺の携帯が鳴った。

「はい!田辺です!えぇ…そんな〜」

田辺はその電話を聞いて驚き青ざめている。

「わかりました。すぐ現場に向かいます。」

田辺は、電話を切ると…
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