一男三女物語

ちょうど一時間ぐらいして谷崎はやってきた。

「すみません！お待たせしました。」

と真紀の顔を見て

「あ〜昨日の？」

そう言って車の鍵を受け取り止めた車の後ろのドアを開けて合鍵を作りだした。

「素敵……」

真紀は谷崎に見とれていた。

「はい！できましたよ！５百円になります。」

谷崎はそう言って鍵を渡した。

「もし、時間がありましたらコーヒーでもいかがですか？」

真紀は勇気を振り絞って家の中に誘ってみた。

「ありがとうございます。じゃいただこうかな？」

そう言って谷崎は微笑んだ。
真紀は、その笑顔を見てまた、ハートに矢が刺さってしまった。

リビングのソファーに谷崎を案内をするとコーヒーを煎れながら……

「谷崎さんは独身ですか？」

とあつかましく聞いてみた。

｢はい！」

真紀は心の中でラッキーと叫んだ。

そこに………

「ただいま」

と早紀が帰ってきた。

「今日は早いね？」

「早退したの気分がわるくて！」

「あら！お客さん？」

谷崎を見て早紀が言った。

「合鍵やさんよ！車のスペアーキー作ってもらったの？」

早紀は谷崎をしっかり見て