一男三女物語
「田辺さんの部屋って男一人にしては綺麗ですね?誰か、掃除してくれる人でもいるんですか?」

「そんなのいるわけないだろ!早紀ちゃんが来る前に慌てて掃除したんだよ!男臭いだろう?」

「ぜんぜん男臭くないですよ!私、たまに掃除に来ていいですか?」

「本当に?助かるよ!じゃ合鍵渡しとくから自由に出入りしていいよ」

「本当ですか?そんなこと言うと毎日来ちゃいますよ」

「毎日来てもかまわないよ」

田辺はそう言いながらコーヒーカップを早紀の前に置くと早紀の横に座った。

「今から何処か出かけるかい?」

「いや!ここにいるだけで幸せです。」

早紀がそう言うと田辺は早紀を引き寄せ唇を重ねた。

「田辺さん!大好きです。」

「ありがとう!僕も早紀ちゃんが好きだよ!」

そう言って再び熱い激しいキスを繰り返した。

「田辺さん抱いてください!」

早紀は大胆に田辺を誘った。

「よし!出かけよう!ここにいたら我慢できなくなる。」

「我慢しなくても……」

「だめだよ!今日はここまで!」

田辺は早紀から離れるとコーヒーを飲みだした。
< 81 / 88 >

この作品をシェア

pagetop