僕の恋した相手は年上でした
俺たちは外で立話もなんだから中に入って、いろいろ話した。

「まず自己紹介しましょう。」
拓哉が言い出した。
「拓哉からな」
「俺かい!」
パチパチとみんな手を叩く。
「山田拓哉です、中1で武田萌と付き合っています。でもあっちが本当に俺が好きかわからなくて──ってこんな話はいい!まぁよろしく」
拓哉はそうゆうと照れくさそうに座った。
「次はあたし!小林玲です。楓と同じクラスです!ただいま彼氏募集中!」
そういって俺を見た。
俺は笑顔を見せた。
そしたら彼女は顔を伏せた。
「えーっと、椎名勝広です、中1で彼女はいません。って何行ってんだ俺!」
そういって俺は照れ臭くてしゃがんだ。
「最後はあたしだね、橋本楓。彼氏はいまだにいません!もてないからさー…まぁジミーに頑張ります」
楓先輩はもてますよ!
って言ってやりたかった。
今はフリーなんだ。
チャンス有り!?

「ねね、これからどうする?」
小林先輩がいった。
「どうしようね、行きたい場所ある?」
「はーい、俺ゲーセン行きたい!」
拓哉が手をあげていった。
「いいね、プリとらない?」
「賛成!」
「勝広君はオッケー?」
楓先輩が見る。
「あ、はい」
「それじゃ決まりっ!」
そういってみんな歩きだした。

「勝広君、歩くの遅いぞ!電車が間に合わなくなる!」
楓先輩はそう言うと俺の手を握って歩きだした。
「ちょ、楓先輩…手…」
そんな俺の声は楓先輩には届かなかった。
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