たった一度の人生を…
「おい恋歌!!」
「あっ悠希じゃん」
恋歌ちゃんに話し掛けてきたのは
茶髪のモヒカン…
改めて思った
私…なんか凄い人と友達なっちゃった
「あっ悠希~こいつ可愛いだろ
葉月っつって私のツレだから」
「俺悠希っ葉月ちゃんだっけ?よろしく」
「…よろしく」
悠希君は顔が綺麗に整ってて
カッコいい人だった
なんちゃかんちゃありながら
やっと教室に着いた
私の学校は特殊で
A,Bは特進C,Dは進学
Eは落ちこぼれで決まってる
落ちこぼれのEは
みんな派手だった…
このクラスでも恋歌ちゃんは
人気者だった
「うわ~恋歌ちゃんと同じクラスとか嬉しいんだけど」
「恋歌ちゃん仲良くしよ~ね」
恋歌ちゃんはスタイルいいし
顔も綺麗だしカッコいいし
みんなの憧れなんだってその時は思った
だけど恋歌ちゃんの心の中は
イライラしてたんだろうね
恋歌ちゃんに気が取られて
私はあることに気が付かなかった
前の小学校の子が
クラスにいることを…