恋の決心★
スタイリングして、仕上がりの状態になった。
「雰囲気、だいぶ変わったね」
得意気な武君とは違い、鏡に映る複雑な顔をした自分に気付き、表情を一変させ言った。
「ありがと!
すっきりした♪
気分転換できたよ」
軽くなり、ふんわりと揺れるこの髪と、あのメールを見て巧はどんな反応をするのだろう?
「良かった、役に立てて」
ほっとしたように、片付けをする武君に気付かれないようにそっと、ゴミ箱からストラップを取り出し、握りしめた。