恋の決心★
「通りかかって、窓越しに見えたんだ!!

そういうことだったのかよ!

お前らいつの間に…」


 そう言いながら、武君の胸倉をつかんだ。




 いつもの冷静で冷淡な、巧とは違った。


「まあまあ、落ち着いて。

痛いことはやめましょうよ!」

 さっと武君は、巧の手を払いのけた。


巧は武君をにらみ、背を向け私を見つめて言った。


「瞳…さっきのメール、自分で考えて決めたのか?」

 その言い方は、決めつけるようでもなく、優しい口調だった。
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