子羊ちゃんのユウウツ
彼は困ったような顔をしてた。
「ホントに、無理しなくていいから。別れよ?」
「…りゅーじくん」
どうして、
なんで!?
りゅーじくんにあたしの気持ちが伝わらないよ…!
あたしはもうどうしたらいいかわからなくて、
自分の服に手をかけた。
「めー?」
あたしの異常に気づいて、りゅーじくんが腰をあげる。
あたしはエイッと制服のブラウスを脱いだ。
「あ、あたしの初めてをあげたら、好きなのはりゅーじくんだって信じてくれる!?」
言葉で伝わらないなら、
こんな行動しか、あたしは思いつかなかった。