心の扉
始まりの日
「お母さん、行ってきまーす」
「気をつけるのよ!!」
私は琴吹 藍、高校2年生
この日はいつも通り部活に行った。
そう…いつも通り……
この日、私の人生が変わる出来事が起こるなんて、きっと神様しかわかっていなかったと思う…
「あっ!!華、おはぁ♪」
「おっ!!藍、朝から元気ね。」
この子は、月島 華。
私と同じテニス部で私の1番の友達。
「最近彼氏とどう?」
「ぅ~ん…夏休みデートの約束だったけど…私部活あるし…」
「そんなの、おばあちゃん家っとか言って休めば?」
「無理無理;あの吉田だよ?」
「あぁ確かに…」
華には一個上の並木 留伊って言う彼氏がいる。
もう付き合って一年とか…
私は高校に入って男子との関わりは0に近い。
話し掛けられれば話すけど、必要以上会話しない…
なんか苦手だから…