向日葵《短編》
何回も何回も父さんと母さんが注意する。
俺は仕方なくソファーから立ち上がり、夕飯を食べた。
一瞬にして食べ、またテレビに没頭した。
この日の結果は2ー1で日本の負け。
悔しくて、悔しくて、
クッションを滅茶苦茶にしたっけ…
…次の日、昨日の試合が引きずっていたせいか、すごく落ち込んだ表情を見せて唯の前に現れた。
『昨日負けちゃったね?仕方ないよ!昨日の相手が強すぎなんだよ!』
唯とよくサッカーの話をする。
勝ったときは一緒に喜んで、負けたときは落ち込んでいる俺を励ましてくれる。
唯は、本当に優しいんだ。
出会った頃の冷めた瞳は、成長するにつれ、次第に消えていった。
『あ~…でもすげぇ悔しい…』
俺は髪の毛を掻き上げ、空に向かって叫んだ。