秘密の花園
シミュレーション2

これって運命?




神様!!乙女ゲーの神様!!もしかしてこれは一途にあなた様を崇めた私に対するご褒美ですか!?


「痛っ!!」


どうしても信じられなくて頬を抓ってみたが確かに痛い。どうやら夢や妄想の類ではないらしい。


落ち着け、自分!!とりあえず涎は出すな!!


ああ、でもこのまま死んでもいいかも。


「じゃあ前髪と毛先のカットでいいんだね」


「そんな感じでいいんだよね、お姉ちゃん」


使い物にならなくなった姉を見限って代わりに唯香がソウイチさん…いや美容師の水瀬さんに要望を伝える。


声にならなくてうんうんと黙って首を縦に振る。


どうしよう、鼻血が!!鼻血がでそう…!!


だってリアルソウイチさんが!!等身大のソウイチさんが目の前にいるんだもん!!


「じゃあ、こちらへ」


「は、はは、はい!!」


動揺のあまり手足が同時に前に出てしまったことは言うまでもない。




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