秘密の花園




ゲームも終わったところだったので、私はようやく自室を出て1階に下りた。



「おかあさ~ん…。お腹すいたよー」


皿洗い中のマミーの背中にすがりついて猫なで声でご飯をねだる。


「ようやく出てきたわね。このグータラ娘!!キチンと夕飯の時間に降りてきなさいって言ってるでしょ!!」


マミーは皿を割れるんじゃないかってくらいの重低音で私を怒鳴りつけた。


やっべ。そういえばそんなこと言われたような気がする。


そういえばご飯はいつもいつの間にかドアの外においてあったな…。


「唯香は?」


「お風呂よ」


ぷりぷりと怒りながらもご飯の準備をしてくれるのはさすがはマミー。


愛してるぅ!!ひゅーひゅー!!


私は喜び勇んでダイニングセットに着席した。



< 143 / 289 >

この作品をシェア

pagetop