秘密の花園
「似てたらどうだって言うの?」
唯香が面白がってこのこの~!!っとわき腹を肘でぐいぐいと押してきた。
「別に!!どうもしないよ!!」
無条件で涎と鼻血は飛び出しそうになるのはご愛嬌。
「正直に言いなよ。あの人に惚れたんでしょ?」
「ちょっ!!バカなこと言わないでよ!!!!」
だって私みたいな乙女ゲー好きの人間があんな生身の男の人に!!惚れるなんてあるわけない!!
ふいに水瀬さんの言葉が頭の中でざわめき出した。
“いい髪してるね”
あるわけない…。
“また来てね”
あるわけ…。
かあっと顔が赤くなるのが自分でも分かった。うわあバカだ自分…。
「やだ…。マジで?」
まさかの展開に唯香がうっそー!!と叫び出す。
どうしよう。
まさかの恋愛フラグ?