秘密の花園
「ねえ、唯香……」
「お姉ちゃん!!私も連れてって!!」
「へ?」
私は唯香に勢いよくカーペットに押し倒されて背中を強打した。
ごめん、お姉ちゃんはそっちの趣味はないのよ?
改めてそのことを伝えようとすると、唯香はキラキラと目を輝かせて言った。
「お姉ちゃんってば、ちゃんとやる気だったんじゃない!!」
先ほどのサタンと私の会話が聞こえていたのか勝手に盛り上がっている。
「はあ……」
……ヤベ、この感じ。
「名付けて!!“ステキ女子★大作戦”」
スカートをひらめかせて決めポーズを取る唯香を私はボケっと見ていた。
そのまんまじゃん……。
我が妹ながら、ネーミングセンスはいまいちのようだ。