秘密の花園
「つべこべ言わず、着ろよ」
「そうよ、さっさとしなさいよ」
まみちぃはサタンに同意すると更衣室の前で駄々をこねていた私に容赦なく蹴りを入れた。
「うぎゃん!!」
つんのめって頭から更衣室に飛び込む。
「ごゆっくり」
さすが、オシャレ星の女王様はドSですこと。
即座にカーテンがシャーと音を立てて閉められる。
皆、私のお尻を何だと思っているんだ!!
蹴られたりぶつけられたりして痣だらけのお尻と、床にぶつけた膝をよしよしと擦る。
あーあ……。どうしよう、これ……。
ハンガーに掛けられている名の知らぬオシャレアイテムがここぞとばかりに、早く、早くぅ!!と着用を迫ってくる。
もう、無理!!絶対、無理!!
お前達の言うことなんて聞いてやるもんか!!
私はバサッと更衣室のカーテンを開けた。