秘密の花園
「ということなんだよ」
私が一通りの説明を終えるとまみちぃはシェイクをズズーと飲み干した。
「それで髪の毛がそんなに艶々してるんだ」
「まみちぃ…。私の話聞いてた?」
「聞いてたよ。りかっぺがその水瀬とかいう男のために唯香ちゃんと激闘を繰り広げたところなんか手に汗握っちゃうよね」
「私が言いたかったのはそこじゃねーよ」
確かに髪の毛は艶々でキューティクルで天使の輪っかができてますけど。
まみちぃはそうなのー?なんてとぼけて、ポテトに手を伸ばした。
さっき大学の売店で買った品々の8割はまみちぃの腹の中におさまっている。
これも金欠で空腹だった奴にうっかり校内で出会ってしまった運のつきなのか。
夏休みなのに学校なんて来るもんじゃない。
血迷って昨日あった一連の話までしてしまった。