秘密の花園
「どう思います、ピエール様?」
「おいらは良いと思うぜ。掃除はするに越したことはないからな!!」
「そうではありませぬ……」
まったく……なんて無責任なんだ。
ピエール様はこちらが本気で悩んで相談しているというのに、呑気にポーズを決めていらっしゃる。
まあ、ピエール様しか相談相手がいない私も大概だけれど。
私は箒を外壁に立てかけ雑巾を手にすると、そのお傍にじわじわと近寄った。
「待て!!その雑巾で何をする気だ!?」
ただならぬ雰囲気を感じとったピエール様がその場にのけぞった(ような気がした)。
「えへへ、良いではないか!!」
サタンの命令ですもの!!
ピエール様の大事な所も余すことなく磨かせていただきやす!!
「ちょっ!!やめ!!」
「ぐへへ!!大人しくしていれば直ぐに終わりやすぜ!!」
私はピエール様が逃げないように、裸体を両手でガシっと鷲掴みにした。
「ああーん!!マンマミーア!!お助けー!!」
嫌々と逃げようとする(ような気がした)身体を地面に無理やり抑えつける。