秘密の花園

確かに、嵐子も撮影に参加していた訳だから載っているのも当然だ。


私は再び雑誌に目を向けると、今度は愕然とした。


もう、扱いが違う。


私が3センチ四方の写真しか掲載されていなのに対して、嵐子は見開き2ページ。


どどーんと顔面がアップになっている。


「うわ……なにこれ……」


「嵐子ってあれでも人気読モだからねー」


まみちぃは丹念に作りこまれた嵐子の顔をつんつんと突いた。


これだけ派手な扱いをされてきたら、やつが調子づくのも仕方ないのか。


実力の差は歴然としていた。


でも、私は負けるわけにはいかなかった。


ミスキャンにはサタンだけではなく、私の命運もかかっている。


これ以上、サタンに借りを作ってしまったら返しきれなくて破産してしまう。


破産したら花園の土地を売りに出して返済しなければならないだろう。


……そんなの耐えられない!!


「ところで、“読モ”ってなに?」


「そこから説明?」


まみちぃは呆れながら“読モ”の何たるかを教えてくれた。


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