秘密の花園
そこは昨日と同じく“おめえみたいなダサい女が入れる所じゃねーんだよ”オーラを漂わせながら、圧倒的な存在感で私の眼前に立ちふさがっていた。
でも今日の私は強い。
スイートハニーの命運がかかっているからね。
TSのためにひとりでここまで来れるなんて改めて花園の偉大さを思い知らされる。
少なくともしばらくは花園の住民票を移すことはできないだろう。
いざ、中に入ろうと思った時、昨日と店内の様子が違うことに気がついた。
電気もついていないし、中には誰もいなかった。
もしかして休み?
案の定、もらった名刺で確認してみれば、今日の日付は月に一度の定休日とばっちり重なっていた。
なんてタイミングの悪い女なんだ、自分。