秘密の花園
「そんなの、俺が飽きるまでに決まってんだろ」
出ましたよ!!
超、魔王発言!!私の人権は無視かよ!!
「まあ、お前は見ていて飽きないからな。相当な時間を要するだろうな」
……解放の時はまだまだ先になりそうである。
私はがっくりと肩を落として、掃除婦としての仕事を再開した。
「理香」
「もう、なんですか。ゴミならそう急かさなくても捨ててきますよ」
この、ドS野郎。
「髪、伸びたな」
そう言って、佐田さんはひょいっと私の髪を一束すくい上げる。
「また、俺が切ってやろうか」
指に絡ませた髪の毛を見る眼差しが、あまりに優しくて。
ぼぼぼと頬が真っ赤に染まる。
これは、新たに始まる恋の予感なのか?
それとも、受難の日々の幕開けなのか?
「……お好きなように」