秘密の花園
「秘技っ!!人の趣味に口出しするなよチョップ!!」
ああ、なんて素晴らしきかな二次元世界。
我ながら恐ろしい威力だった。
唯香はガクリと膝を床につけ、痛みのあまり悶絶していた。
なんと生まれてから20年目にして格闘技の素質があったことに気がついた。
気づいたところで既に完全なる非肉体派の不健康体に仕上がってしまっているが。
「何すんのよっ!!」
涙目になった唯香が私を睨む。
私の可愛い男の子達をバカにするからこういう目に遭うんだ。
「オーホホホホっ!!悔しかったら捕まえてごらんなさーい」
へっへーんだ!!
私は唯香が追いかけてくるのをひらひらと舞うようかわしながらスキップで階段を駆け降りて行った。