秘密の花園
「てめぇ…」
事態を徐々に把握してきたサタンは私を思い切り睨みながら、自分の顔面を襲った飛来物を拾った。
そして拾うなり眉をひそめた。
「“挑戦状。(仮)”って…。なんだこれ?きったねー字だな…」
汚い字で悪かったな!!習字なんて中学校の書初め以来だったんだよ!!
って。
それはこっちに置いといてっと…。
「今日はあんたに宣戦布告をしにきたの!!」
「宣戦布告?」
バカにしたように鼻で笑ったサタンにビシッと人差し指を向ける。
よい子は真似しちゃいけないよ。
でないと、こんな社会性の乏しい人間になるからね!!
「あんたの望み通り、カットモデルでもなんでもするわ…」
雑誌でもなんでも載っけるがいいわ!!私はもう開き直りの境地に達したのよ!!
「でもその代わり…」
負けないようにキッとサタンの顔を見上げる。