夏の恋物語
初対面
ジリジリと照り付ける太陽、
力一杯に鳴く蝉。
いかにも夏って感じ。
でもクーラーが効いてる所から
暑そうな外を眺めるのは
嫌いじゃないけどね。
「あぁ~暑っ。ね~麻里何か冷たいもの頂戴!!!」
「奈美、また来たの?ちょっと待ってて」
津野田 麻里
大学生の21歳。
今は近所の小さな喫茶店でバイトしてる。
そして、冷たい飲み物を
汗を拭きながら待っているのが
萩野 奈美
同じ大学、同い年。
奈美は、親友みたいなモンかな。
「ほら、奈美。アイスココア」
「ありがとー麻里!今日何時に終わる?」
「今日は、早くて3時かなー」
「じゃ、それまで待ってる♪」
「待ってくれるのは嬉しいんだけど…
修一くんと遊んであげなくてもいいの?」
「いいの!ちゃんと海に行く約束してんだから!!!
それより自分の心配しなさいよ。
彼氏いない歴4年って、そろそろ…」
「あーも、わかってる!」
「モデルやってたぐらいだから
顔もスタイルも抜群なのにねぇ~」
「うっさいな~。じゃ、あたし戻るから」