ヒマリュウ-Ⅲ-
「まぁまぁ、そこら辺にしてあげなよ。…反省してるみたいだし」
…ね?冬可さんも桃も。
迷惑を掛けてしまった反面、素直に頷いてはイケナイ気もするが、
舞がこういうんだから…いいのかな。
見れば、龍も反省してるみたいだし。
『…分かった』
「よろしい。笑」
『ハハ、ホントありがとね』
「いつでも平気よ」
…――舞も気づけば21だ。
青春してた高校生は、もう大人。
そして……ついに、舞と恭哉も結婚した。
あたしの左手薬指と舞の左手薬指には、違う輝きを放つ、
どちらも美しい指輪がはまっている。
結婚は早いけど、幸せなんだからそれでいい。
それは舞にも言えること。
「今日久し振りに遊び行っていい?」