ヒマリュウ-Ⅲ-
集まるのは6000人強。
オードブルを取る予定だけど、デザートはこの前のが美味しかったから、
フルーツだけ大量に購入して作ってもらってる。
…半端ない量だ。
冷蔵庫なんかに入りきるはずもない。
「パパー!なにしてるのー?」
『あ、緋舞!邪魔しなーいの。』
「ぶー…」
『そんな顔してもダーメ』
こんなやり取りを、もう何回続けたのか…。
いい加減言うのも面倒になってきた。
ふと、時計を見れば…短い針と長い針が重なる深夜12時。
『よし、舞、ちょっと待ってて。二人、寝かせてくる』
「オッケー」
また寝る時間過ぎちゃった…。
電話を舞に任せて、未だちょっかいを出している二人の元へ行く。
『緋舞、龍。上行こう』
「「はーい」」
さすがに眠いのか、しきりに目を擦っている。
…皆に断りを入れて、2人を寝かせるため二階へ上がった。