ヒマリュウ-Ⅲ-



それが嫌で、笑顔の裏に怒りを張り付けてそう問えば。



「…あ。ゴメン!」



ハッとして、勢いよく謝ってきた。


そんな舞を、頭に疑問符を浮かべて見ているのは、張本人の冬可。



お前のせいだよ!

そう言いたかったが、鈍感にはいくら言ってもムダなだけ。


鈍感は所詮、鈍感なのだ。



そう割り切って諦めることにした。



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