ヒマリュウ-Ⅲ-



『…料理出来たんだ』


「人並みにはな」



やっと頭をフル回転させて出た言葉にさえ、

嫌みで返して来る冬可を睨みつつ。



――…ピーンポーン



タイミング良く鳴った来客を告げる音で、玄関へと向かった。



『はーい』



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