ヒマリュウ-Ⅲ-



『…スゴ』



ぞろぞろとリビングへ向かえば、既にテーブルには

冬可がさっきまで作っていた料理が並べられていた。


それを見てみんなの視線が冬可に……

ではなく、一気にこちらにむく。



スゴイ、こんなに人数分、美味しそう。


…色々な心の声が聞こえてきそうな視線。



全部あたしに向けられてるんだけど……残念ながら。


作ったのあたしじゃないしね。



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