ヒマリュウ-Ⅲ-



――…ガチャ



「舞ちゃん、恭哉出来た」


「あ、わかりました。じゃあ、またあとでね!」


『うん、また後で。』



ドアを開いて入ってきた冬可。

やっぱり…何回見てもカッコイイ。



『結構ギリギリだね』


「まぁ、"舞 舞"騒いでたから」


『…やっぱり』



期待を裏切る…ってことを知らない恭哉に、ある意味感心。

と、同時に苦笑いをした。



「――…行くか」


『うんっ』



結婚式……開式。



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