ヒマリュウ-Ⅲ-
神父さんによって紡がれた言葉に、今日、あたし達よにんは誓いを立てた。
そして…――
「それでは、指輪交換と誓いのキスを」
――…お互いが向かい合って、あたしの指にはいつもの指輪とは違う、光る指輪。
同じく、冬可の指にも…あたしと同じ指輪が新しく光っている。
この日のために、ふたりで選んだ指輪だ。
それを参加者の皆に微笑ましく見守られながら、交わした誓いのキスは……いつもとは違う気持ちがした。